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書籍:小さな会社だから勝ち残る
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第1章 会社の活力化を目指す


3 会社目標を共有化する「経営理念」

会社目標をどのように決めたにしても、会社というひとつの船に乗り、全社員が同じ目標を目指して、自分の仕事を進めていくときに、注意することがあります。
それは、会社目標を、「全社員が自部門の仕事レベルで共有化」している、すなわち、「共通の目標達成のため、お互いの仕事を理解し合っている」ことが必要です。
もしそうでなければ、それぞれの部門の仕事は、自部門の目標を達成する「よい仕事」であっても、いくつかの部門の仕事を合わせてみると、会社目標の達成には不十分、つまり、「よくない仕事」ということもあるのです。

たとえば、営業がうまく受注し、製造が抜群の仕上がりの製品を作ったとしても、資材が自部門の原価目標は達成したものの、購入部品の納入が遅れ、製造がその遅れを挽回できなくて、決められた納期より遅れたとしたら、それぞれは「よい仕事」でも、会社全体で見ると「よい仕事」にはなりません。
なぜこうなるか。
それは、各部門が自部門の第1目標を優先した仕事をするために、会社全体で見た仕事の目標は、別次元のものになりやすいからです。
すなわち、営業は受注金額を増やすことを、資材は材料費を下げることを、製造はよい品質作りを、各部門が第1目標として仕事をした結果、納期を守るという、会社の目標がなおざりにされたのです。

いわゆる、総論賛成(納期を守ること)、各論反対(自部門の第1目標優先)の状況ですが、このようなことが、社内のあらゆる場面で見受けられます。
各部門が集まって行う調整会議は、このような各論の展開と、総論の調整に時間が使われていることが多く、そのエネルギー損失は非常に大きいものです。
また、それぞれの部門だけでなく、社員ひとりひとりのエゴが働き、会社目標の達成は、さらに困難になります。

このような状況から抜け出すには、会社目標とともに、「経営理念」が必要です。
経営理念とは、会社目標を達成するための、基本的な判断基準です。
たとえば、次のような経営理念が考えられます。

この理念が、全社員の心に刻み込まれると、部門のセクショナリズムによる、また、個人のエゴによる総論と各論の議論は激減し、会社の目標達成に向けた、お互いの仕事を尊重した仕事が展開されるでしょう。


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