忙しさは能力に反比例
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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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3章 持とう!「困難を乗り越える前進力」  


7.「表裏一体の法則」で現状を見る
    /ものごとには必ず「表」と「裏」がある
   /表と裏の両方の必要性を理解して自分にプラスになるように考える

物事には、すべて「表」と「裏」があります。
「表」と「裏」というのは、ひとつの物事について正反対の一対の現象があるということです。
たとえば、明るさについては、「明るい」に対して「暗い」という正反対の一対の現象があります。
また、身体の調子については、「健康」に対して「病気」というものがあります。
さらに、スポーツでは、「上手」に対して「下手」というようにです。
そして、この正反対の一対の現象というのは、そのどちらが正しくてどちらが正しくない、また、どちらがよいとか悪いというようなものではないのです。
その場面、その状況で、考え方や解釈の仕方が変わってくるのです。

たとえば、明るさについて、「明るい」と「暗い」を考えてみると、本を読むときは明るい方が見やすくてよいが、しかし、寝るときは暗い方がよい、つまり、寝やすいということが言えます。
そして、音楽を聴いたり人と話をしたりしてくつろいでいるときは、明る過ぎず暗すぎず、どちらかといえば、少し暗めの方がその場の雰囲気には適しているのではないでしょうか。

また、「健康」と「病気」という身体の調子についても同じことが言えます。
われわれは、健康であるから日々の仕事に打ち込んだり、遊びに一生懸命になることができます。
健康でない身体であれば、同じように行動してもその成果は少なくなるでしょうし、また、楽しくもないでしょう。
このような意味で、健康な身体というのはぜひとも必要です。
しかし、病気を知らない身体というのはどうでしょうか。
病気を知らないから健康である、ということは言えないと思います。
病気を知らないために、また、病気にならないために、身体の不具合を感じることができず、極限まで身体を使ってしまうことがあるからです。
そうするとどうなるでしょうか。
健康だと思って行動しているのに実際は不健康であって、身体が弱りきってしまい、最後には死に至るというようなことにもなります。
過労死と言われる現象は、このような状態ではないかと思います。
このように、病気というものがあるから身体の疲れや不調を感じるとことができ、身体を休めることができるのです。
健康であるとか病気であるということは正反対の一対の現象ですが、「生きる」といった観点から考えるとどちらも必要なものです。
だから、健康な時に思い切り仕事をしたり遊んだりする一方、病気ということを考えて身体をいたわることが大切なのです。

また、物事に「上手」であるとか「下手」であることについても同じです。
もし、すべてのことが「上手」だったらどうでしょうか。
もちろん、そんなことはありませんが、「将棋をしたらすぐにプロ級になる」、「スキーをしたらすぐにウエーデルンができる」、「ゴルフをしたらすぐにシングルになる」というような人がいるとすれば、その人は何をやっても面白くないかもしれません。
なかなか上手になれないことがあるから、一生懸命に本を読んだり練習をしたりして、その上達を楽しむことができると思います。
また、すべてのことが「下手」であるというような人もいません。
「スポーツは下手でも、音楽の才能が優れている」、「勉強は苦手だが、人と話すのは得意だとか、絵を描くのは上手である」といったことがあります。

さらに、仕事についても同じです。
仕事が「うまくいく」ことがある反面、「失敗する」こともありますが、この両方が必要で大事なことです。
仕事がうまくいくときに、人は自信を持ちます。
「自分の行ってきた努力が実った。また、自分のやっていることが正しい」というような気持ちなり、さらに大きく伸びようという心境になります。
しかしながら、お山の大将や天狗になってしまうことも確かです。
だから、仕事がうまくいかない、失敗することも必要なのです。
仕事がうまくいかないときに「なぜ、うまくいかないのか」と反省をすることができ、より一層、仕事力をパワーアップすることができます。
また、調子がよいときは、人の気持ちを理解することができません。
しかし、自分の調子が悪くなって、はじめて、人の気持ちが理解できることもあり、人間的に成長します。

このような、物事についての正反対で一対の現象に対して、さまざまな見方や考え方があることを、私は、「表裏一体の法則」と言っています。
この法則で、いろいろな物事の事実や価値観を考えると、すべての面において自分にプラスになるような考え方ができます。
そうして、自分の置かれた現況を、自分にとってプラスになるように考えることは、自分を成長させていく上で、また、人生を楽しむ上で非常に大切なことと考えています。



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