忙しさは能力に反比例
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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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3章 持とう!「困難を乗り越える前進力」  


6.「初心」に戻ると楽しみは倍増する
    /マンネリになると成長が遅くなる
   /新入社員の時の成長は早い
   /何かをはじめたときの新鮮な気持ちを日記につける

目標に向かって毎日小さな努力を続けていると、日々の少しずつの成長が積み重なって、何年かするとそこそこのレベルに達しているものです。
しかし、その日々の少しずつの成長は、最初は感じられるのですが、しばらくすると徐々に感じられなくなっていくものです。
もちろん、成長はしているのですが、その少しずつの変化に対してマンネリになってしまい、変化が感じられなくなるのです。
「少しずつ成長しているならそれでよいではないか」という考え方もありますが、成長を感じることができないために、それに対して無意識のうちに面白みや新鮮味がなくなり、必要な日々の努力を怠ることになります。

だから、新鮮味を持っていた当初のときの方が、成長速度は速いものです。

たとえば、会社に入りたてのサラリーマン、つまり、新入社員には、仕事についての知識はほとんどなく、すべてがはじめてのことです。
だから、自分の行動に対して自信が持てないため物事に対して慎重になって、人の意見をよく聞いたり、また、本を読んで勉強します。
そうして、急速に成長していくのです。
しかし、3年もすると、社会や会社がなんだかわかったような気になって、それまでのような、人に質問したり、本を読んだりすることをやめてしまうのです。
これをマンネリと言いますが、この時点で成長の速度は大きくダウンします。
物事に対して少し知りはじめたときから本当の成長がはじまるのですが、残念ながら、少し知りはじめた時点で人は努力をするのをやめがちです。
だから、「初心忘るべからず」ということわざがあるのです。
「はじめて物事に取り組みはじめたときの不完全さや未熟さ、そして、取り組むときの新鮮な気持ちなどを思いおこすことは、中だるみのマンネリの状態から抜け出して、成長に加速度をつけていくことになる」と言っているのです。
このことは、非常に大切なことだと思います。

だから、物事をはじめるに当たっては、当初の間、日記をつけることだと思います。
私は、経営コンサルタントになってからの3年間は、ほとんど毎日日記をつけました。
そのとき日記を書きはじめたのは、コンサルタントとしての「初心」をノートに書いて残しておこうと思ったわけではありません。
はじめて経営コンサルタントとして仕事をしたことが非常に新鮮であったこと、また、自分の気持ちを整理したり、これから何を勉強しなければならないかを考えるために日記を書きはじめたのです。
このノートは合計3冊になりますが、毎年正月になると読み返して、その当時の新鮮な気持ちを自分の心によみがえらせるようにしています。
3時間ぐらいかけて、そのときの気持ちをしっかりと思い出しながら読むのですが、何度読んでも非常に参考になります。
そのときに考えていた経営コンサルタントの仕事や、最初の頃はこんなことを考えていたのか、また、こんなことで悩んでいたのか、そして、必死に仕事に取り組んでいたのだということが思い出されてくるのです。
そうすると、「これからもさらにレベルアップを目指して、新たなことに挑戦していく必要がある」と、自分で決心することができます。
私にとって、この日記は、自分で作った自分のためのテキストで、大きな財産です。

いろいろな物事にチャレンジしているときに、ときどき初心に戻ることは非常に大切なことです。
勉強でもスポーツでも趣味でも、何でもはじめたときは初心者です。
この初心者のときにその初心を日記に書くことは、それをときどき読み返すことによって初心を思いおこし、そのときの新鮮な感覚をよみがえらせることができます。
そして、日々のマンネリから脱却し、成長を持続することができるのです。
さらに、毎日の仕事の中に喜びを感じることができ、精神的な満足感を得ることもできるでしょう。
すなわち、人生の楽しみが倍増することになるのです。




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