忙しさは能力に反比例
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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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3章 持とう!「困難を乗り越える前進力」  


5.「危機感」はチャンスの前触れである
    /危機感は将来の災いの予知能力である
   /危機を乗り越える計画と実行が大切である
   /危機感を仲のよい友達にする

危機感を感じるときは、不思議にチャンスの前触れであることが多いものです。
「これから将来のことを考えたとき、なんとなく不安である」、また、「どうもこのままの状況ではうまくいきそうにない」ということがピント感じられたときです。
具体的には、「今のままの部署で仕事を続けていて、自分の能力は伸びていくのだろうか」、「将来、この会社で自分は経営者になることができるのだろうか」、「この会社は今よりも大きくなるのだろうか」など、一抹の不安を感じるというようなことです。
これは、「仕事の壁にぶつかった」、「自分の評価が悪くなった」、「売上高が停滞している」、「ライバル会社が攻勢をかけてきた」という、実際の危機や不安にぶつかって感じることが多いものです。
このような危機感を感じることは、あまり心地よいものではありません。
本音では、できるだけ感じずに毎日楽しく過ごしたいものです。

しかし、何の危機感を感じることもなく、また、それを無視して毎日を生きていくことはできますが、感じていた危機が突然現実のものになったときには、あわてふためくことになるでしょう。
そうならないように、普通はそのような危機感を感じると、人はその危機を乗り越えるための計画を考えて、何らかの行動を起こしはじめます。
このように、危機感を感じなければやらなかったことが、それを感じることによって危機回避の計画が立てられ、そして、行動を通じて危機を回避することができるのです。
だから、このような危機感(不安も含む)を感じることは非常によいことです。
危機感を感じるということは、将来の大きな災いを防ぐために、人に与えられた大きな予知能力かもわかりません。
さらに前向きに考えれば、このように危機感を感じることは、将来の危機回避だけではなく、大きなチャンスの前触れであることが多いものです。

ところで、いつも危機感を感じて生きるのは、非常に疲れるのではないかと思われるかもしれません。
しかし、それをきっかけに、将来の危機を避ける方法を考え出して日々着実に実行していけば、逆に、将来の危機の予防をしているという「満足感(幸せ)」を感じることができるものです。
もちろん、このような危機回避の行動計画を設定せずに、「危機感がもし現実になったらどうしよう」といった「マイナス面」だけを考えて心配しているだけではダメです。
危機感がもたらす将来の危機回避や、チャンスを手にできるという「プラス面」を考えて行動すれば、道はおのずから開けていくと思います。

私は、関西経営コンサルティングという会社を設立して経営を行っていますが、いつも心配なのは、1年後の売上高がどうなるかということです。
なぜなら、コンサルティング契約というものがだいたい1年契約なので、新たな受注がない限り、現在の売上高は数カ月間は続きますが、それ以降は下降線をたどり1年後には確実にゼロになるからです。
会社を設立して2~3年の間は、それに対する不安と会社の存続に対する大きな危機感がありました。
もちろん、新規受注の営業は続けているわけですが、「同じような営業方法を続けていては、いずれ受注できないときが来るであろう」という危機感を持っていたのです。
だから、この危機感をもとに、新たな営業方法を考え出し実行してきました。
その結果、少しずつですが売上高が安定の方向には向かっていますが、これからの問題は、これで当初の不安や危機感が消えてしまうことです。
もし、「これで大丈夫」と調子に乗ってしまい、危機感を持つことなくこれからの数年間を過ごしていくとなれば、その先の経営危機はまぬがれないでしょう。
だから、常に危機感を感じるようにして、それをきっかけに新たなチャンスをつかもうと考えています。

小さな私の経験ですが、このようなことは、将来の「健康」、「家庭」、「仕事」などの人生設計でも同じことが言えると思います。
危機感を嫌がるのではなく、それは我々に与えられた能力として、仲のよい友達にして生きていくことが大切ではないでしょうか。



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