忙しさは能力に反比例
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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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3章 持とう!「困難を乗り越える前進力」  


3.「慣性の法則」が変化を拒む
    /今までの習慣や考え方を変えるには「エネルギー」が必要である
   /エネルギーをうまく満たすと行動に移れる

動いている物体の速さを加速したり減速するには「力」が必要で、これを「ニュートンの慣性の法則」といいます。
そして、必要な「力」は、物体の重さと加・減速するスピードをかけた大きさに比例します。
(力=物体の重さ×加速度)

これは物体の速度の変化についての話ですが、われわれ人間の変化についても同じようなことが言えると思います。
つまり、人間の変化とは今までの習慣や考え方を変えることで、そのためには「力」、すなわち、「エネルギー」が必要ということです。
もちろん、今までの習慣や考え方に基づく行動には、大きなエネルギーはいりません。
なぜならば、これは物体でいえば同じスピードで走りつづけることであり、この場合、ニュートンの慣性の法則では力は不要だからです。
言いかえれば、大きなエネルギーをかけないことには、新たな目標に向かって行動を積み重ねて、今までの習慣や考え方を変える、つまり、成長することはできないのです。
このように、人間の変化についても、ニュートンの慣性の法則というのはなかなかよく当たっていると思います。

一方、われわれ人間は、エネルギーを大量に消費することを本能的に拒否します。
なぜならば、エネルギーを使えば身体の中のエネルギーが減少し、それは生命を維持することに対して危険であると本能的にわかっているからです。
つまり、エネルギー消費を「本能的」に拒否するために、「意識的」に努力しない限り、エネルギーを使うことはできないのです。
だから、今までの習慣や考え方を変えるための行動をしようとするときには、どうしても、やりたくない気持ち、すなわち、さぼり心や怠惰心が自然と出てくるのです。
しかし、そのような気持ちは、人間であるならば当然のことなのです。
これは、自分だけでなく誰にでもあることですが、それを知ることは、自分がリーダーになってメンバーを動機付ける時に、相手の気持ちを理解する上でも非常に大切です。

このような、どうしてもやりたくないような気持ちになるのであれば、自分は、大量にエネルギーが必要な、手ごわい物事に挑戦しているのだと思うことです。
けっして、さぼり心を持っていると自分を責めてはいけません。
自分を責めると元気が出なくなります。
そして、どのようにしてエネルギーを充満させたらよいのか、ということを考えればよいのです。
そのためには、エネルギーが満ちるまで今の行動を少し中断するか、別な行動に一時的に変えて、リフレッシュしてみることもひとつの方法です。
このようにして、手ごわい相手に対して行動に移れるだけの十分なエネルギーを蓄えて、そして、挑戦していくことです。

物体だけでなく、人間の習慣や考え方についても「ニュートンの慣性の法則」が働き、それらを変化させるためには、行動の大きさに比例したエネルギーが必要だということを理解すれば、自分を苦しめることなく行動に移る工夫ができるでしょう。


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