忙しさは能力に反比例
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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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2章 やろう!「今日からはじめる自己改造」  


11.「ひとつのこと」に集中する
    /いっときに多くのことを並行しない
   /体力強化は並行してもよい
   /結果的には多くのことが並行してできている

計画を実行する上で大切なことは、並行して多くのこと(テーマ)を手がけないで、できるだけひとつのことに絞ることです。
10年計画の中では、多くのやるべきことが項目としてあげられています。
しかしながら、これらの項目はこれから10年かけて達成していくのであって、一気にすべてを達成しようとするのではありません。
もちろん、10年間という長い期間の計画を、1枚の計画書の中に書き込むとなれば、当然、並行して線を引くこともあるでしょう。
しかし、実際に行動するときには、期間を限定すればひとつのことに絞って、集中的にすることが望ましいと思っています。
たとえば、「3カ月間はこの項目に限定して集中する」、また、「次の4カ月間は別の項目に限定して集中する」というように、短い期間ですがひとつのことに絞って集中することが結果的には効果的です。
ときどき見受けるのは、いくつかの項目を同時にあれもこれもいっぺんに並行してやろうとしている姿です。
意気込みは大したものですが、しかし、その結果を考えると少し疑問になります。
なぜならば、人間の脳ミソというのは、複数のことを深く追求できるようにはできておらず、ひとつのことを考え尽くすことによって、大きな力である潜在能力が開花するように思うからです。
もちろん、頭を使わない体力強化の運動は並行して行っても問題はありません。
頭を使うときには身体を休め、身体を使うときには頭を休めることができ、逆に両方にプラスになると思います。

私の、小さな経験を振り返ってみてもそう言えます。
数年前に中小企業診断士の資格を取ろうと決心したときは、その他に経営コンサルタントの幅を広げ、奥を深めるためにやりたいことはたくさんあったのですが、中小企業診断士の勉強以外のことは考えないようにしました。
もちろん、本業の経営コンサルティングの方は並行しました。
4月から勉強をはじめて第1次試験まで、勉強期間は4カ月しかありませんでした。
その4カ月間に、欲を出してその他のことにも取り組もうとしたならば、中小企業診断士の試験には合格しないと考えたからです。
わずか4カ月間のことですが、その間ひとつのことに没頭して確実にその4カ月間の成果をものにする、すなわち、中小企業診断士の第1次試験に合格することができました。
また、1冊目の本を出版するときですが、構想を練って原稿を書き上げるのに5カ月間かかりました。
もちろん、この5カ月間はその他のことは何も考えませんでした。
これは、私の頭の構造がそうなのかもしれませんが、短期間で見るとひとつのことしか集中・没頭できないのです。
あれもこれも手を出してしまうとどれに集中してよいかわからずに、結局はすべてが中途半端になってしまうような気がするからです。

このようにして、ある期間に一項目ずつを実行してそれを積み上げ、そして、3年後にその期間にやり遂げたことを振り返って見るとしましょう。
そうすると、当たり前のことですが、過去3年間の間に実に多くのことが実行できているのです。
「国家資格を2つ取った。また、本を3冊出版した。さらに、経済の勉強ができた。一方では体力を強化することができた…」など、多くのことが「並行」してできたように見えるのです。
実際は、4〜5カ月という短期間で見るとひとつのことしかやっていないのですが、2〜3年というもう少し長い期間で過去を見ると、その間には、何件ものことが達成できているのです。
もし、その期間に、いくつもの項目を一度に並行してやろうとしたら、きっとかなりの項目は実現していなかったでしょう。
だから、あまりにも要領よく考えて、いくつものことをいっときに並行してやろうとせずに、短期間に区切ってひとつずつ集中してする方が、結果的には大きな成果になると思っています。


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