忙しさは能力に反比例
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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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2章 やろう!「今日からはじめる自己改造」  


10.「反面教師」の大切さを知る
    /他人から学ぶことが大切である
   /反面教師から学ぶことは多い
   /努力すると反面教師は増える

自分の能力アップに真剣に取り組むと、自然に周囲の人の行動を注意深く観察をするようになります。
なぜならば、今自分が取り組んでいるテーマについて他の人はどのように考えているのか、また、このことについて役に立つ情報はないだろうかと気になるからです。
当然、自分の行動の変化をどのように受け止めているかも、大いに気になります。
そうして、徐々に自分の考え方や行動が変化してきて、やがて、他人がその変化に気付き、その結果、自分に話しかけてきたり何か情報をくれたり、また、自分に対する態度が変わってきたりします。
自分の行動に真剣になればなるほど、その度合いは強くなるものです。
その場合、「直接的に自分にとってよいことを教えてくれる教師」と、「直接的にはよいことではないが、間接的にはよいことを教えてくれる反面教師」の両方がいることを理解することが大切です。
よいことだけを教えてくれる教師が多ければよいのですが、幸いにも(?)、反面教師のほうが多いように思います。

私は、以前、サラリーマンとして会社に勤めていたとき、自分の能力アップのために、仕事が終わってからやるべきことをたくさん作っていました。
経済や経営関係の本を読んだりスポーツをしたり、また、資格取得のために勉強をすることなどです。
そのために、会社の仕事はできるだけ早く済ましてほとんど定時で帰っていました。
その当時、仕事を効率的にするという風潮は会社の中にはなくて、とにかく遅くまで仕事をしていることが美徳で、夜の7時、8時まで仕事をしていると、「よく仕事をするね」とか、「よく頑張るね」と言われていました。
また、「サービス残業」をする人もかなり多かったように思います。
そのような会社の雰囲気の中で、私がいつも定時に帰っていることはよく目立ちました。
あるとき上司から、「なぜ残業をしないのかね?」と聞かれたことがあります。
私は、仕事を十分にしているつもりだったので、「残ってどんな仕事をすればよいのですか?」とその上司に質問をしたのです。
その答えは、「君が早く帰っていると、私の部署が周囲の人から暇に思われる。そうすると人や予算はくれないし、私の評価が悪くなる」と言うのです。
この上司はいったい何を考えているのかと思いました。
だから、残業をしないで定時で帰ることを続けました。
その結果、それ以降の評価は非常に悪くなったのです。
それでも、その人から多くのことを学んだと考えて、今では非常に感謝しています。
学んだこと、それは、仕事と残業時間についての考え方だけではなくて、「リーダーとしてこのように考えてはいけない、このような行動をしてはいけない」という、数多くの「悪い見本」です。
マイナスの評価をされたわけですが、結果的にはその人のおかげで、「悪い見本」から「よい見本」を考えることができ、今、役に立っています。
これが、「反面教師」というものだと思います。

このように、人はそれぞれの考え方や立場、また、置かれた環境によって、さまざまな形で他人に対して影響を与えます。
ところが、その影響が、その人にとって直接的によい影響である場合と、よくない影響である場合があります。
どちらかと言えば、よくないことの方が多いようにも思います。
それに対してブツブツと文句を言うのではなくて、反面教師として自分が成長する糧にすればよいのです。
「自分ならそのような考え方はしない。行動はしない」というように、反対の面から考えるようにして自分にプラスにするのです。
特に言えることは、大きな目標を目指して行動を進めていけばいくほど、周囲からの風当たりは強くなってくるものです。
つまり、反面教師が増えてくるということです。
それに対して、自分のプラスになるような「見方・考え方」をすることによって、自分の栄養に変え、吸収することができれば、自分の成長を加速させていくことができると考えています。


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