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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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2章 やろう!「今日からはじめる自己改造」  


5.「感情に理性をバランス」させる
    /理性で計画を立てる
   /感情で行動力を強める
   /理性と感情のバランスをコントロールする


人間には、「理性」と「感情」という、2つの心の働き(力)があります。
理性は物事を理論的に考えたり判断する力で、感情は物事を喜怒哀楽として感覚的に感じ取る力です。
そして、この理性と感情は心の中に同時に存在していて、その人の置かれた環境や心の状態、また、対象となる物事と内容によって、理性が優先されたり感情が優先されたりします。
ここでは、理性と感情のどちらがよいという話ではなく、自己改造の10年計画を進める上で、どのように理性と感情というものを理解して、バランスさせていったらよいのかについて考えます。

理性は物事を理論的に考える力であることから、計画段階で非常に大切な能力になります。
いくら計画を実行しても、目標に至らないような計画であったり、また、実行不可能な計画であれば、はじめから目標に到達しない道を歩いているようなもので、絶対に目標に到達することはできません。
また、計画は変わるものだ(これは当たり前のことです)と割り切りすぎて、あまり考えもせずに計画を立案している人を見受けます。
よく段取り八分と言われますが、物事の成否は計画(段取りや準備)の巧拙にかかっていると思います。
だから、「優秀なリーダーになる」という目標を達成するためには、自分にとってどのような課題があり、その課題をどのようなステップで進めていったらよいのかについて、理論的に考えて計画化する必要があります。
つまり、目標が実現するまでのステップに抜け落ちがなく、そして、十分に実行の可能性のある計画にすることです。
そして、だれが見ても、この計画通りに進めていけば目標を達成することができる優れた計画を立てるためには、強い理性、理論的な理性、深く考える理性といったような優秀な理性の力が必要だと思います。

これに対して、感情は行動の大きなエネルギーになるため、計画を実行する段階で重要です。
人が行動するのは理性に基づいても行動しますが、感情に基づくことが多く、また、感情による行動の方が推進力は何倍も強いものがあります。
「火事場の馬鹿力」と言うように、感情が刺激されると、理論的には無理なことでもできてしてしまうことがあるからです。
これは、理性で考えていたときには発揮できなかった「潜在能力」が、感情という力を使うことによって、十分に発揮できるようになるのではないかと考えています。
だから、実行段階においては感情が必要なのです。
反対に言えば、実行段階ではあまり理性を出さないことだと思います。
理性というのは理論的であるがゆえに、理論的に通らないようなことにぶつかったときには、そこでストップ(ギブアップ)してしまいます。
このようなときにも、感情はその困難を乗り越えて行動を起こさせる力を持っています。
そして、この感情は、自分にとって「ハラハラ・ドキドキするような目標」を心の中に描けた時に、はじめて芽生えるのではないかと思っています。

一般的には、理性的である方が感情的であるよりも、「より人間的である」、すなわち、「人間として上位に位置付けられる」と思われているようです。
しかし、今まで書いてきたように、目標達成ということから見ると、その場面場面によって理性と感情の「役割」が違うのです。
つまり、「理性的に考えて、感情的に行動する」、これが目標を達成する上での大切な考え方と思っています。
そして、人は、この2つの心の働きを同時に持っているので、そのバランスをコントロールすることが大切です。
一般的には、若いときには感情が強く、そして、年齢を重ねるにつれて感情を押さえることが上手になるようです。
しかし、対象によって、「ある時は理性が優先し、ある時は感情を爆発させる」というような、理性と感情のコントロールをぜひともマスターしたいものです。



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