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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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1章 学ぼう!「優秀なリーダーの考え方」  


9.「悪口」は言っても陰口は言わない 
    /欠点を指摘するのは相手のためである
   /相手の成長を願って欠点を指摘する
   /長所を伸ばすより、欠点を直す方が大きく成長する


自分が感じる人の欠点をその人に指摘すること、これは悪口と言われて、一般的によくないことであると解釈されています。
しかし、人の欠点を指摘することは、指摘された人にとって非常に大切なことであると考えています。
なぜなら、もし指摘した欠点が当たっているのであれば、その人は自分の気が付かなかった欠点、たとえ気が付いていても直すまでには至らなかった欠点を、あらためて知ることができるからです。
そして、欠点を知ることができれば、それを直すことはできます。
普通は自分の欠点を知ることができないがために、また、欠点の大きさに気が付かないために、その欠点を直すことができない場合が多いように思います。
だから指摘された人も、その指摘はありがたく受けとめることが大切です。
自分の欠点を指摘されることを嫌がったり反発していたのでは、2度と欠点を指摘してくれることはありません。
だれもが人間関係をよくしたいと考えているので、相手の人が嫌がることをあえてする人はいないものです。
だから、自分の欠点を指摘してくれる人を「ありがたい」と思うことです。

これに対して、人の欠点を、その人にではなくて他の人に話す人がいます。
それも多くの人たちにです。
これは「悪口」ではなくて、「陰口」といいます。
また、お酒を飲んだときなど、人の陰口を話題に出して、それを酒の肴に話を盛り上がらせる人もいます。
このような人に限って、本人に対しては「よいこと」ばかりを言います。
欠点を指摘するどころか、長所らしきことを長所として誇張して話をするのです。
しかし、長所のひとつを誉められたとしても、多少いい気がするだけで、その長所をさらに伸ばそうという気にはなかなかなれないものです。
だから、よいことばかりを言うような人は、自分にとって何の役にも立ちません。

ところで、人の欠点を指摘するときに注意することがあります。
それは、欠点を指摘することによってその人が立派になること、すなわち、欠点が直り長所が伸びて、成長していくことを喜ぶ気持ちで話すことです。
この気持ちがないと、相手の自尊心を傷つけたりプライドを傷つけて、話した欠点を素直に受け入れてもらえません。
それどころか、欠点を指摘した人を非難しはじめることにもなります。
往々にして、このようなケースを見受けるがことがあります。
そうならないように、その人がよくなることを願って指摘してあげることが大切です。
特に職場のリーダーの役割は、「部下や他部門の人たちが、欠点を直し長所を発揮して、会社の利益獲得に貢献してもらう」ことですから、このような上手な欠点の指摘の方法を学ぶ必要があります。

ところで、人が成長するための方法には、長所をさらに伸ばしていく方法と、欠点を直していく方法の2つがあります。
両面からのアプローチが必要ですが、一般的には、長所を伸ばすことの方が欠点を直すことよりも簡単なようです。
だから、「長所を伸ばして、欠点をカバーする」という考え方があるわけです。
しかし、ひとつの欠点がいつまでもその人の成長の足を引っ張ることがしばしばあるもので、私は、欠点を直すことの効果は計り知れないくらい大きいと思います。
その欠点を直すことのスタートは、本人がその欠点を強く自覚することです。
そのためにも、部下の欠点を指摘して自覚させてあげることは、リーダーにとって必要なことです。
もちろん部下の欠点を指摘するわけですから、リーダーも部下から自分の欠点を指摘されたとき、素直にありがたく受け止めるだけの度量がなくてはなりません。
このような、欠点を指摘し合うことの意義を理解する「心の改革」が、リーダーやメンバーに必要なことではないかと考えています。

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