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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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1章 学ぼう!「優秀なリーダーの考え方」  


7.手段よりも「目的」を求める 
    /日常している仕事はすべて手段である
   /仕事には必ず目的がある
   /会社の最終目標「利益獲得」から自分の仕事を考える


日常の仕事において、ともすれば、「目的を忘れた仕事」になっていることが多々あります。
日常の仕事とは、たとえば、書類を作る仕事では「その書類のます目を埋めること」、また、製品を作る仕事では「製品を組み立てること」、さらに、営業マンが受注活動のために「顧客を訪問すること」などです。
しかし、書類を作る仕事では、その書類が持っている果たすべき役割(目的)を満足すること、たとえば、企画書であれば、その企画が採用されることが必要です。
また、製品をつくる仕事では、いくら納期通りに製品を組み立てたとしても、お客様に満足して買っていただかなければ、何の意味もありません。
営業マンの顧客訪問も同じです。
訪問して話をしてきただけではだめで、受注に結びつけることが必要です。
このように、われわれが日常行なっている仕事はすべてが手段で、それには目的が必ずあります。
そして、その目的には、さらに、その上位の目的があります。
さらに、その目的には… というように、手段と目的とが何段階も連なって最終の目的、言い換えれば目標につながっているのです。
会社では、最終の目標は「利益獲得」です。
言いかえれば、この利益を獲得するために、組織をつくり役割分担を決めて全社員が協働して仕事を行っているのです。
このように、日常の仕事は、会社が利益を獲得するための手段であることを理解しないで、自分に与えられた仕事だけを一生懸命すればそれでよいと、勘違いしている人が多く見受けられます。
全社員がこのような考え方で自分の仕事をしているとすれば、それぞれの仕事を個別で見るとうまくいっているように見えたとしても、すべての仕事を集大成した場合、会社の目標である「利益獲得」に対しては、非効率的な仕事になるでしょう。

そうならないように、自分の仕事と会社の利益を関連付けることが必要です。
すなわち、会社の最終目標である利益を獲得するためにそれぞれの部門は何をすべきか、そして、その部門の社員はどのような仕事をすべきか、といった観点から自分の仕事を考えることです。
これを、会社機能の部門展開と言っていますが、各部門・各人の仕事を「目的」と「手段」の関係で結び付けることは大切です。
このようにして自分の仕事を見直すと、常に会社の利益に直結して自分の仕事をこなすことができます。
たとえば、書類を書く場合、この書類は今のままでよいのかどうか、会社の利益に関連させて考えることです。
そうすると、この書類は3年前に制定されたもので、「この項目は今では記入不要である。この部分はもっと違った表現にする。追記したほうがよい項目がある」などに気付き、その結果として書類自体が変わってくるのです。
そうすると、当然ながら書類の果たす役割は非常に大きくなります。
つまり、利益を獲得するという会社目標に対して、非常に効果的な書類になるのです。
これが、本当の仕事のやり方と考えています。

一方、部下に仕事を与えるリーダーは、必ず仕事の目的を教えて、その目的を理解させてから仕事をしてもらうことが必要です。
ときどき見受けるのが、「この書類をいつまでに書いておいてくれ」というリーダーの指示です。
このような指示では書類の目的がわかりませんから、指示された人は、どのように工夫してその書類を作ったらいいのかわかりません。
今まで通りの書類でよいのかもしれませんが、「会社の利益に結びつく仕事ということからどのような書類にしたらよいのか」と、部下に考えさせることが大切です。
そうすれば、今までよりは効率的でムダのない、効果的な書類に変わります。
このように、必ず仕事の目的を理解させて、そして、その目的を効果的に達成できるかどうか考えて仕事を変えていくようにさせれば、会社は利益を獲得し、部下は大きく成長するのです。

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