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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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1章 学ぼう!「優秀なリーダーの考え方」  


4.守る厳しさよりも「攻める厳しさ」を持つ
    /守る厳しさは責任逃れを助長する
   /攻める厳しさは夢を実現する
   /攻める厳しさを判断基準にする


仕事をうまく進めて、その結果を会社の成長や収益向上という業績に反映していくためには、「厳しさ」が必要です。
この厳しさには、「守る厳しさ」と「攻める厳しさ」の2種類があります。

「守る厳しさ」とは、決められた規則を守ったり、また、現状のレベルを維持するための厳しさです。
たとえば、決められた業務手順に従う、現状の品質水準を維持する、また、決められた納期を守る、売上高を維持するなどです。
また、上司から指示された仕事をその通りにする、なども該当します。
これは、会社の秩序を維持するためには当たり前のことであり、かつ、大切なことです。
しかしながら、この守る厳しさが強くなりすぎると、現状を守ることが目的になってしまい、進歩を阻害することがあります。
いくら確実に守ろうとしても、守りきれないことが必ず出てくるからです。
そのときに、あまりにも守る厳しさが強すぎると、今度は、その責任逃れの言い訳を考えはじめます。
そして、守る厳しさを追求するために考えたり、資料を作ったりする時間が、どんどんと増えていきます。
しかしながら、いくら現状を守り維持したとしても、それは進歩ではないのです。
もちろん、それも意義があるかもしれませんが、得られるものは目指すべき「夢」や「あるべき姿」ではなくて、現状維持だけのことです。
このように、守る厳しさに必要な時間は際限がなく、しかし、それから得られる結果は小さいものです。

もうひとつの「攻める厳しさ」とは、進歩していくための厳しさ、言いかえれば、現状を変化させるときに必要な厳しさです。
この攻める厳しさに必要な時間、これも際限のないもののようにも思えますが、実際には守る厳しさに必要な時間よりも少ないと思います。
なぜなら、攻める場合には不確定要素が多く、いい加減で「諦め」ができるからです。
「人事を尽くして天命を待つ」こと、すなわち最善を尽くして、あとは時間が過ぎて結果が出るのを待つだけなのです。
それでいいのです。
しかしながら、それから得られる結果は非常に大きいと思います。
それは「夢」や「あるべき姿」であり、その大きさはあえて言えば無限大です。
現在持っていないすべてが攻める厳しさの対象になるわけですから、その攻めが功を奏した場合には、非常に大きなものを手に入れることができます。
このように、攻める厳しさから得られるものは非常に大きく、また、そのために必要な時間は守る厳しさに比べたら少ないものです。

守る厳しさと、攻める厳しさについて考えてきましたが、日常の仕事においてはいろいろな場面で厳しさを出さなくてはいけないときがあります。
その場面では、自分は「守る厳しさ」を出そうとしているのか、「攻める厳しさ」を出そうとしているのかをよく考えること、これは非常に重要なことです。
ともすると、無意識のうちに守る厳しさの方を考えています。
何か新しいことにチャレンジをしようとする場面では、「このような不都合や、あのような問題点が発生するかもしれない。また、失敗するかもしれない。もしそうなったら…」などと、現状を守ることを考えやすいのです。
一般的に、人は、防衛本能の方が大きいからかもしれません。
そうではなくて、「こうしてやればきっとうまくいく。こんな方法もチャレンジするべきだ…」などのように、攻めることを考えることが必要です。

だから物事を決断する場面では、その決断が、守る方向の決断なのか攻める方向の決断なのかをよく考えることが大切です。
その判断基準は、その決断から得られるものが、現状維持レベルの大きさのものなのか、それとも、かなり大きなものであるかを基本にすればよいでしょう。
そうすれば、攻めの厳しさを持った判断ができ、これからの発展につながるものと考えています。

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