本文へスキップ


書籍:勝ち残るリーダーシップ
SERVICE&PRODUCTS

1章 学ぼう!「優秀なリーダーの考え方」  


3.仕事に「変化」を求める
    /会社を安定させるには仕事を変化させる
   /変化させるには力が必要
   /真の安定は変化の中にある


社員の仕事が安定していて変化していないということは、すなわち、会社は衰退しているということです。
なぜなら、会社を取り巻く経営環境が激変している現在、仕事が変化していないということは、経営環境の変化に追従できずに、社会から取り残されていることを意味しているからです。
だから、仕事が安定しているということは、会社は不安定であり、会社の繁栄という面から考えるとよくないことになります。
たとえば、生産現場で昨年と同じ機械や同じ作業方法で生産を行っているとすれば、得意先のコストダウンや納期短縮、品質向上の要求に対応できずに、いずれ、受注量が減少することは目に見えています。
また、昨年と同じ顧客にだけ製品を販売しているとしたら、売上高の増減はその顧客任せで、自社の成長は成り行きになります。
だから、「新製品を開発する」、「新規顧客を開拓する」、「製造工程を改善する」などの変化を求めなくてはならないのです。
もちろん、変化には、よい方向への変化と悪い方向への変化があるために、結果的には、思わしくない変化もあります。
しかし、変化さえしていれば、もし、悪い方向に変化すれば、それを見定めてよい方向に軌道修正をすることができるのです。

では、なぜ、人は変化を嫌い安定を求めるのでしょうか。
それは、物事を変化させるためには力がいるからです。
逆に、安定していること、つまり、変化しないということは、車が停止しているのと同じように何の力もいらないからです。
だから、人が安定を求めるのは、エネルギーの損失を防ごうとする無意識の動物的な本能で、仕方がないことかもしれません。
もちろん、好きなことや、やむにやまれぬ場合は行動しますが、できるだけじっとしていたいという本能があるのです。
また、仕事を改善しようとして変化させたとき、もし、変えた結果が悪ければ自分が責められることになります。
そのようなことまでして仕事を変化させなくても、今まで通りにやっていれば大きな失敗はないと考えて、新しい仕事への変化を拒むのです。

さらに、多くの社員は、新入社員のときから、仕事を変化させることよりも、決められた仕事の方法を守ることの大切さを教えられ過ぎています。
「標準書を守る」、「先輩から言われた、仕事のやり方を引き継ぐ」こと、それが正しい方法であるということを何回も教えられてきたのですから、与えられた仕事を変化させることはしません。
多少やりにくい仕事、間違いやすいような仕事などは、本来は改善するのが普通なのですが、先輩が作った仕事のやり方をそのまま我慢しながら維持し続けます。
また、無意味と思われるような仕事であっても、何回かやっているうちに問題も感じなくなります。
そして、やがてそのような仕事に慣れてしまい、変化させることができなくなるのです。

ところで、会社自体も、利益を出し続けるという「安定」を求めています。
しかし、この安定は求めなくてはいけないのです。
そして、そのために仕事を変化させるのです。
ちょうど、自転車が安定して走り続けるために、こまめに、ハンドル操作をしたり重心を移動させたりすることと同じです。
製品、お得意先、生産現場、事務所、そして、それぞれの社員の心が、常に少しずつ変化することによって、世の中の環境の変化に対して安定して利益を出しつづけることができるのです。

社員全員が、「いつもと同じように、今日はこれとこれの仕事をして…」なんて考えていたら、会社が傾くことは間違いありません。
だから、毎日、仕事をはじめるときには、「今日は何を変化させてやろうか」と意識的に考えることが必要だと考えています。


←1章2へ →1章4へ
 



このページの先頭へ
 

株式会社アドバンス経営

〒530-0011
大阪市北区梅田1-1-4
大阪駅前第4ビル9F923-342号

TEL 06-6105-1076