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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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1章 学ぼう!「優秀なリーダーの考え方」  


2.過去にこだわらず「これから先」を考える
    /過去にこだわると固定観念ができる
   /過去の反省は弁解になりやすい
   /過去がない子供の成長は著しい


われわれは、ともすれば過去にこだわりがちです。
過去に成功したことを持ち出して、同じ方法でこれからも成功するとか、また、過去に失敗したことを持ち出して、同じようにすればこれからも失敗するとか、いつも、自分の限られた過去の体験にこだわって、将来の結果を予測する傾向があります。
しかし、過去に成功したり失敗したのは、そのときの「周囲の条件」が、たまたまそのような結果になる条件であったからです。
過去に成功したから、また、失敗したからと言っても、将来も、そのときと同じような「周囲の条件」になるとは限らないのです。
だから、過去にこだわって判断することは、間違っているのではないでしょうか。
このような過去にとらわれた考え方を固定観念といいますが、将来をよくする「新たなチャレンジ」にとってこの固定観念は大敵です。
しかも、現在は、会社を取り巻く環境が急激に変化している時代です。
ゆっくりと環境が変化する時代であれば、過去と同じような判断をしても大きな間違いは少ないかもしれませんが、環境が激変する中では、大きな失敗になることが考えられます。
だから、過去を忘れるべきです。
過去を忘れ白紙になって考えることによって、正しい判断ができるのです。

過去にこだわりやすい理由に、失敗の「原因」を考えすぎることがあります。
もちろん、失敗の原因を考えることは、将来成功するためには非常に大切なことです。
しかし、ともすれば、その失敗の「弁解」をするために、つまり、責任逃れの「原因」だけを考えがちです。
つまり、過去を考えることは、結果として、弁解だけを考えることになります。
だから、これから先の検討をするときは、過去の話は早く切り上げて、どうしたら将来うまくいくのか、そのためにこれから何をすべきかという方向に頭を切り替えるべきです。
改めて過去のことを考えるまでもなく、将来のことを考えようとすれば、無意識に過去の経験を考えて参考にできるものです。
過去を考えるのは、それで十分だと思います。

若いときには過去の体験が少ないからかもしれませんが、過去を考えることはあまりありません。
しかし、年をとって、多くの過去ができてくると、過去の知識や体験を思い出そうとしたり考えるようになります。
これは成長というよりも、これから先に対しては衰退になるのではないでしょうか。
なぜなら、自分の知らない、これから先に役に立つ、新たな知識の吸収や世界情勢の理解を妨げることになるからです。
過去は、「ある方」が成長するのか、それとも、「ない方」が成長するのか、それは、成長が著しい子供を見れば明らかです。
過去を持たない子供たち、成功の経験もない失敗の経験もない子供たちが、これから先の自分の将来に目を輝かせて、人生の新たな荒波に向かって挑戦していきます。
過去がないから、何事にも新たな気持ちで挑戦するのです。
もちろん失敗もしますが、大きな成功もしながら成長します。
そして、自分の人生を充実させていくのです。
 だから、年をとってからも成長を続けるためには、それまでの多くの経験をうまく忘れ去ることが必要であると思います。

これからの激変する社会の中で、会社が勝ち抜くために必要な「優秀なリーダー」にとっては、これから先の新たな環境変化を予測して、俊敏に判断し対応できる能力が非常に大切になります。
この場合、過去の経験はマイナスに作用することが多いものです。
常に今が「スタート」で、これから新たな知識や技術を理解し体得するという心構えが、これからは必要ではないでしょうか。
過去の経験をうまく活かすことは大切ですが、あえて活かそうとしなくても、将来を考えれば自然と活かされるものと考えています。

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