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書籍:勝ち残るリーダーシップ
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1章 学ぼう!「優秀なリーダーの考え方」  


1.「プロ意識」を持っている
    /プロは努力は当たり前で結果がすべてである
   /他人から教えてもらうより自ら学ぶ
   /目標はbPになることである

優秀なリーダーは、「プロ意識」を持っています。
プロというのは、たとえば、野球やサッカーなどのプロスポーツ選手、将棋の4段以上のプロ棋士、また、芸能人など、自分の職業意識を強く持ち、その分野の中で必死に生存競争をしながら稼いでいる人たちを言います。
もちろん、サラリーマンも会社で仕事をして給料を稼いでいるわけですが、残念ながら、プロ(サラリーマン)とはあまり言いません。
そういった意味では、多くのサラリーマンはアマチュアなのかもしれません。

では、プロとアマチュアの違いというのは何でしょうか。
第1に、プロはすべて「結果」で評価されます。
だから、プロスポーツの選手や将棋の棋士は、勝負に勝たねばなりません。
プロの場合、試合の「勝ち・負け」は、それぞれのルールに基づき誰が見ても公正で明らかです。
また、芸能界では、来てくれたお客さんの数が結果です。
いくら一生懸命に歌を歌ったり芝居をしても、お客さんがたくさん来てくれなければ、プロとしての評価は低いのです。
このように、プロの場合結果がつかみやすく、その結果に合わせて収入は極端に大きく上下します。
そして、プロはそれを納得しています。
だから、「自分は、努力はしたのですが…」ということは、絶対に言いません。
一方、サラリーマンは、結果だけでなく「努力」が評価の対象になります。
日本的経営と言われて、一時、高度成長の原動力と見なされた「年功序列制度」は、それに相当しています。
ひとつの会社に長い年月勤めることが、仕事に対して優秀な能力を持っていると見られ、高く評価されるのです。
ここでは、仕事の結果はあまり関係がありません。
たとえ、仕事に失敗したとしても、「努力はしたのですが」というような弁解が十分に通じるのです。
社内では、努力を認める評価の仕組みになっているからです。
だから、「次に頑張ればいいや」というような、甘い考え方になりがちです。
また、サラリーマンの評価は、評価基準はあるものの、仕事の結果よりは勤務態度とか仕事に対する熱意などのように、評価する人によって大きな差の出る評価項目が多く、評価された社員の納得性が少ないものです。
だから、評価結果を無視して、「評価が低いのは、上司に人を見る目がないからだ」、「自分としては一生懸命に仕事をした」、また、「この程度の仕事の成果で十分満足だ」といったような、自己満足で自己評価をすることができるのです。
  
第2に、能力のレベルアップ、これはプロにとっては「勝つ」ために当然必要なことであり、自ら学ぼうとします。
これに対してサラリーマンは、能力のレベルアップを本心からしたいと思っている人は少ないし、また、人から教えてもらうことをまず考えます。
プロの場合には、お互いにbPを狙う「敵」であり、また、トップレベルの技術領域では、誰も教えてくれる人がいません。
だから、自分で学ぶ以外に方法がないのです。
そして、自分で必死に学ぼうとするから、レベルがぐんぐんと上がっていくのです。
しかしながら、サラリーマンの場合、ほとんどの人は、仕事を一生懸命にしていれば、自然に能力が向上していくと、「錯覚」しています。
これでは仕事に「慣れ」ていくだけで、頭を使わないから能力は低下していきます。
また、人が教えてくれると思っています。
学校では先生が教えてくれたからです。
そして、会社では社員教育があり、(いやいやながらも)教えてくれます。
しかし、ほとんどの会社では、休日の土曜日や日曜日に社員研修なんていう教育計画を作ったら、全社員からイヤがられます。
高い能力が自分の価値であり、それを実現するのが「学ぶ」ことであるにもかかわらず、教育されることを嫌がります。
まるで、他人のために学ぶように思えます。
このように、「能力アップ」や「学ぶ」ということについて、プロは積極的であるのに対し、サラリーマンは受け身であることがわかります。

第3に、目標を考えてみると、プロの目標は「向上」です。
それも、大きな報酬とステータスが得られる「bP」になることです。
しかしながら、サラリーマンの目標は「部長になる」、「取締役になる」、「社長になる」と言う人がいるかもしれませんが、ほとんどは、「成り行き」か「現状維持」です。
本来なら自分のレベルをチェックして、その最高レベル(トップ営業マン/ウーマン・トップ経理マン/ウーマン…)を目標にすればよいのですが、そこまで考えている人は少ないでしょう。
だから、毎日、現状維持だけの仕事をして満足してしまうのです。
現状維持の仕事からは、進歩は絶対にありません。
進歩どころか維持すらできなくて、能力は落ちていくだけです。

このように、プロとアマチュア(サラリーマン)を比較してみると、プロの世界は非常に厳しいように感じられますが、力のあるプロにとっては、自分を大きく活かせる非常に面白い世界でもあるのです。
なぜなら、自分の力だけに頼り、その力を磨くことによってその分野で君臨することができ、そして、大きな収入と深い満足が得られるからです。
一方、サラリーマン社会も、年功序列制度の廃止や仕事の成果に基づく年俸制度の導入、また、役職の廃止や組織のフラット化など、「プロ制度化」が急速に進んでいます。
その中で、自分と人を引っ張ることができる「優秀なリーダー」になるためには、サラリーマンとしてのプロ意識を持つとともに、その意識を具体的な日々の仕事や行動に反映させることが、まず必要と考えています。

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